日々の想い

子どもたちへの想いや母の日常をつづります

花火大会の日に想う

1人の暮らしになって

ずっと花火大会には行けなかった

 

1人で花火大会・・・

 

なんだか悲しい気がした

 

でも昨年私の住む街で

記念の年の特別な花火大会が行われ

勇気を出して1人で見に行った

 

とっても綺麗で感動した

 

そして今年

 

毎月次男と長女に送っている手紙で

次男と長女を花火大会に誘ってみた

 

・・・もし良かったら

一緒に花火大会に行こう

おかあさん仕事帰りに行くつもり

もし行けそうなら電話して・・・

 

でも電話はなかった

 

また1人で行こうかなと思っていたら

お昼休み同僚が

 

・・・今日まっすぐ帰る?花火見に行く?・・・

って誘ってくれた

 

 

 

仕事帰り

同僚三人で花火大会の会場へ

 

たくさんの人だかりの中

良い場所が見つかった

 

空に上がった花火は

まるでこちらに降ってきそうなぐらいだった

 

花火が咲いて

しばらくして

 

ドーン❗

 

と音がする

 

暗い夜空に咲く花火

 

パッと咲いてパッと散る

 

その一瞬に心を奪われる

 

私も過去にとらわれたり

まだ起こってない未来を憂いたりせず

一瞬一瞬を

花火のように美しく心を込めて生きていきたい

と感じた

 

帰りの人混みの中

次男に良く似た後ろ姿をみた

 

次男?

 

目が釘付けになった

 

思わず足が止まる

 

・・・さくらさーん・・・

 

同僚が振り返って呼んでくれて

はっと我に返った

 

次男は昨年

・・・(私の街の)花火大会にいきたい・・・

 

とあるSNSで呟いていた

 

私には連絡がなかったけれど

もしかしたら1人で来たのかもしれない

 

それとも

今年も来なかったのかもしれない

 

一方通行の私の想い

 

今は届いているのか

いないのか

さっぱりわからない

 

でも・・・

きっと

必ず

絶対に

 

また再会して

以前の親子関係が復活すると私は信じている

 

実の母親に

普通に会えないこと

普通に甘えられないこと

それは

次男と長女の人生にプラスであるはずがない

 

もし一生会わなくてもいいと

二人がいうようになっていたなら

その心をこそ

必ず会って抱き締めてやらなければならない

 

私はここにちゃんと生きているのに

 

子どもたちの硬く縛られてしまった心を

解きほぐし

 

柔らかな心

人としての心を

取り戻させるのは私の重大な役目

 

元夫が

人間の心を忘れてしまった今

自分の人生を子どもたちより優先させてしまっている今

 

私は星のように

海辺の灯台のように

 

どんな遠くからでも見える暖かい光を放ちながら

変わらずに待っている

 

いつでも

子どもたちが安心して帰ってこれるように

 

そして話を聞いて

抱き締めて

美味しいご飯を食べさせて

引き裂かれた母と子の時間を

埋めて

失われた人間の心を取り戻させる

 

それが

子どもたちの心を本当に癒すことになるから

 

私が今やれることは少ない

 

けれど

いつか必ず届くと信じて今日もこの空の下

一生懸命生きていく