日々の想い

子どもたちへの想いや母の日常をつづります

長女の住む街へ~紅葉が綺麗な日に

いつも通勤で使っている駅に

電車会社が主催の

貸し切り列車で紅葉を見に行くツアーの

募集のチラシがあった

 

行き先は

長女の住む街

 

一人参加・・・

 

少し迷ったが

これは天から与えられた機会だと

思いきって申し込んだ

 

貸し切り列車

貸し切りバスで移動して

貸し切りのお店で昼食

 

一人で大丈夫かな

なんか浮いてしまったらどうしよう?

と思いながらも

いつも横目で眺めていた

長女の街へ行く始発列車に乗ることの方に

心が惹かれた

 

長女の通っている大学は

駅の近辺にあるので

住んでいる場所も駅から近いところを選んでいるはず

 

会えないだろうけれど

少しでも

長女の今を感じ、

長女の住む街の空気を肌で感じたいと思った

 

一人参加の心配は杞憂に終わった

 

無理に誰かと行動させられることもなく

昼食の時に一人参加の人だけが

相席になったくらいで

世間話をしたりして

 

夫婦で参加されているひとや

家族で参加しているひともいたが

肩身の狭さなども感じず

気楽に時間を過ごせた

 

その街は古い街並みで

寺院がたくさんある街だ

 

あらかじめ

組み込まれている見学場所も

お寺や塔などで

世界遺産に指定されている場所もあった

 

仏さまに逢うたびに

お賽銭箱にお賽銭を入れて

心の願いを伝える

 

・・・子どもたちと

元の親子関係に戻れますように

 

・・・子どもたちと自由になんの気兼ねもなく

自由に会えるように成りますように

 

最後に紅葉の綺麗なお寺に参拝して

貸し切りバスに乗り解散場所へ

解散のあとは

紅葉の綺麗な公園を自由に散策してもいいと

プランが立てられていた

 

・・・日が暮れるのは早いから

あまり遠くには行かない方が良いかもしれません・・・

 

とアナウンスされた

 

私はお昼を一緒に食べた女性に

軽く

・・・今日はありがとうございました!

と挨拶をして

公園とは反対の方に

迷わずに向かった

 

日が暮れる前に

 

長女の大学を見に行こう

 

はやる気持ちを抑えながら

足早に地図を確認しながら歩く

 

商店街を通り抜けた先が大学だ

 

なんだか寂しい商店街

街並みも寂しい感じだった

 

あった

 

長女の通う大学を見つけた

 

こじんまりした校舎

 

門は開いていた

 

私は日が暮れそうな中

 

校舎と正門をカメラに収めた

 

大学の付近には

 

学生マンションらしき建物がいくつか建っている

 

あのどれかに長女は住んでいるのかもしれない

 

長女のほっそりとした顔を思い浮かべた

 

大学を後に駅へ向かう

 

長男が

長女ちゃんはパン屋さんでアルバイトしていると

言っていたっけ

 

道すがら

二軒のパン屋さんに入って

パンを買う

 

長女はいない

 

いないけれど

別の日にここにいるかもしれない

 

レジでは

入ったばかりのような学生さんが

年配の女性に

手取り足取り業務を教わっていた

 

長女ちゃんも頑張っているんだろうな

 

そんなことを思いながら

外国人観光客で賑わう駅構内をくぐり抜け

私の住む街に向かう電車に乗り込んだ

 

次に来るときは

会えるようになっているといいな

 

仏さまにたくさんお願いをしたから

きっと近いうちに

願いが叶うに違いない