日々の想い

子どもたちへの想いや母の日常をつづります

長女最後の体育祭~次男との再会6

私は次男に言った

 

・・・おかあさんクリスチャン辞めたんだけど、今日次男ちゃんの膝のこととか祈ってもいい?・・・

 

次男はその申し出を受け入れてくれた

 

私は次男の手術したという膝に手を置いた(二回手術したと思っていたが手術は一回だけと次男は言った)

 

私は目をつぶって声に出して次男のために祈った

 

・・・天の神さま

次男ちゃんの膝を完全に癒して下さい

苦しい心を癒して下さい

次男ちゃんの心と身体の健康をお守りください

これからの次男ちゃんの人生が守られ、良い道に導かれますように・・・

 

祈りの言葉は途切れることなく次から次へと溢れてきた

目からは涙があとからあとから溢れて流れ出した

 

次男は黙ってじっと祈りの言葉に耳を傾けていた

 

私の長い長い祈りが終わった

 

お昼も食べずに次男と私の時間は終わろうとしていた

 

パン屋さんでサービスで貰ったパンの耳のラスクがあることを思い出した

 

パンはいらない!

って言ってたけど・・・

 

・・・食べる?・・・

 

って聞いてみた

 

・・・じゃ一本だけ。。。・・・

 

次男は一本のラスクを受け取った

 

会ったときに渡したペットボトルのお茶は

全く飲んでなかったが

外側のパッケージを全部むしりとっている

ペットボトルを知らぬ間に丸裸にしていた

そのゴミを自分のカバンにそっとしまう次男

 

ああやっぱり次男だなぁ

と思った

 

カバンは私の知らないカバン

来ている薄いグリーンのTシャツも

履いているチャコールグレーのチノパンも・・・

みんな私の知らないものばかりだった

 

7年も経っているんだもの

それは当たり前だよね・・・

と思いながらもなんだか寂しい気持ちになった

 

次男と私は立ち上がって学校の方へと向かった

 

学校に入っていく次男を見送る私

 

私は

・・・次男ちゃーん、またね-!・・・

 

大きく大きく手を振った

 

次男は寂しげな表情で振り返りながら小さく手を上げる

 

私は薄いグリーンのTシャツの次男を目に焼き付けようと

いつまでもいつまでも次男の後ろ姿を見つめていた

 

次男が観覧席の人混みに紛れて

見えなくなるまで

見つめていた

 

今度会えるのはいつだろう

いつなんだろう

 

時が来たら

 

心の奥に刻んだ言葉が響いてきた

 

時が来たら

 

きっとまた

今度は笑顔いっぱいで会えるよね

 

時が来たら

時が来たら

 

私はこの言葉を胸に

まだ歓声のあがっている学校を後にした