日々の想い

子どもたちへの想いや母の日常をつづります

長女最後の体育祭~次男との再会1

文化祭の余韻も覚めやらず

次の日はいよいよ長女最後の体育祭

 

本当はこの体育祭の日に

元夫に

 

二十歳になる次男に会わせて

 

と頼むつもりだった

 

台風で日程が変わったためか、元夫の姿は見当たらなかった

 

少しホッとするような、きちんと話をしたかったような

複雑な気持ちになった

最後の体育祭

前日にクラスカラーはわかったので

クラスカラーのポロシャツの女の子を目で追って

長女を探した

 

ほどなくして

友だちと談笑しながら歩く長女を見つけた

女の子にしては背が高いので(そこそこ背の高い私をすでに越していると思う)

すぐ見つけることが出来た

なんの競技に出るのかはわからなかったが

見つけたことで安堵した

もし競技をみれなくても

三年生全員が出場する応援合戦を

見ることが出来れば見にきた甲斐があるだろう

とその時だった

私は次男を見つけた

 

次男の卒業式から約一年半たっていたが

 

その姿をみて私はすぐに次男だとわかった

声をかけようか・・・

友だちと来ていたら迷惑だよね・・・

もし顔をみて走って逃げ出されたら?

 

今までいろんなことがあったので

ちょっとしたトラウマになっていた

 

次男は友だちとは来ていないようだった

手を伸ばせばすぐそこにいる!

私はとりあえず

お茶を買いに行った

 

一本買おうか、いや二本にしよう

もしも次男に声をかけることが出来たなら

お茶を渡そう

 

しかし次男の姿を見失った

 

あ、私を見つけて逃げてしまったのかもしれない

少しがっかりした気持ちでいたら

次男がまたどこかから現れた

 

今度はもっと近くにいた

 

どうしよう・・・

 

私は迷って母に電話をかけた

 

・・・次男がいる!・・・

 

母は言った

 

・・・思いきって声をかけたら?あんたはいつも声をかけなかったって後悔してるじゃないの!・・・

 

私の心は決まった

 

私は恐る恐る次男に声をかけた

 

・・・次男っち!・・・

 

次男は驚いたような顔で私の方をみた

その表情はどこか寂しげで

明るかった次男の雰囲気ではなかった

 

・・・お茶!あげる・・・

私がそう言うと次男は

・・・長女ちゃんに買ったんでしょ?・・・

と言った

 

(長女最後の体育祭~次男との再会2に続く)