日々の想い

子どもたちへの想いや母の日常をつづります

義父危篤の夜に

長男から連絡が入った

 

・・・おじいちゃんが危篤です・・・

 

物静かな義父

いつも家族の中で一人風のような存在だった

義母や自分の息子たちに軽く扱われているのを

知ってか知らずかどこ吹く風

マイペースで飄々としたひとだった

 

そんな義父も離婚騒動の時は

私を家に入れてくれなかったなぁ

と思いだした

 

回らない口で

「帰れ!」と怒鳴られて睨みつけられたのを忘れることは出来ない

 

・・・自分の息子が苦しんで孫を連れて実家に帰ってきた

その原因はお前だ!・・・

 

義父からはそんな想いが伝わってきた

 

でもその後

私が娘を訪ねて行ったとき

 

家には義父と娘だけだったからか

「お母さん来とるよ、いかんの」

と娘に声をかけて何とか2人で合わせようとしてくれた

 

その義父が今延命装置につながれているという

 

長男も駆け付けたが

 

まだ慌てるほどのことではなかったらしかった

 

延命するかどうかは家族の判断にゆだねられているらしい

 

病院には義母しか行っていなかったようだ

 

義母が義弟の婚約者と私の名前を間違えて

 

「さくらさんが、病院に来てた」

 

といったと長男から聞いた

 

その時の元主人は「え、さくらさんが?」とこの話題に食いついていったらしい

 

私が長男に

「お父さん嫌な顔してた?」

と聞くとそうじゃなかったという

 

そして

婚活パートナーとは

もう終わったみたいという話をしだした

将来は次男と2人でこの家に住むからと言っていたと

そしてお母さん良かったね~

長男が良かったんではないか

というぐらい嬉しそうな声で言った

 

お母さん将来そこへ乗り込むから(笑)

 

と私が言ったらさらに嬉しそうに笑った

 

長男の気持ちはやっぱり家族が元のように戻ることなんだ

 

そう実感した義父の危篤の夜だった

 

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

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ふりむけば幸せ

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