私は次男の質問に
・・・きちんと暮らしているよ 仕事もちゃんとやってるし、
リコーダーもまたおかあさん復活してやってるよ!・・・
そう答えながら
きちんと暮らしていることは
手紙に書いていつも送っているのに・・・?
と疑問に思い聞いてみた
・・・おかあさん 仕事のこととか全部手紙に書いていつも
送ってるよね?もしかして届いてない?読んでない?・・・
・・・読んでるよ・・・
・・・あのブランケットも手元に届いてる?・・・
・・・うん。。届いている。。おかあさん、おかあさんは周りに支えてくれるひとがいっぱいいるじゃないか!・・・
次男は私に気持ちをぶつけはじめた
私は言った
・・・優しいひとたちの中で一生懸命働いて生きているよ、、でも、おかあさんはあれから
心が半分ちぎれたまま生きているんだよ・・・
・・・半分なんて!俺は心が全部ちぎれまくって生きているんだ!・・・
そして次男は心のうちを吐き出し始めた
・みんなが幸せになるには誰か一人が不幸を被らなきゃいけない
(それが自分なんだと言っていた)
・そうなんだ、なぜ俺はこんなに割の合わない人生なんだ!
(次男ちゃんは優しいからねと私が言ったあとにそう言った)
・俺は努力したんだ
(次男ちゃんは地頭がいいからってお兄ちゃんも言ってるしお母さんもそう思うよって言ったら)
・この決断は間違っていた この決断でみんな不幸になった
(おとうさんの決断で家族がバラバラになりこの街に暮らすようになったこと)
・自分は家族がいるからなんとかやっていけている
・あの時は家族全員が悪かったんだ 誰も家族を守ろうとしなかったから!
・子どもに会いたいなんておかあさんの欲望だ
・子どもが大事なんて言ってもそのうち他に大事なものが出来るんだ
(これに関しては元夫が婚活して女性とお付き合いしてる影響が多分にあると思える・・・)
・この街?好きだよ・・・何の思い出もないけど
(私がこの街は好きなのって聞いたらそう言った)
・前の街は楽しかったよ でも今の俺は前の友だちに連絡なんて出来ない
(今の街に思い出もなく、家族がいるから生きていけると言ったので小学校のときの仲良しさんたちに連絡をしてみたら?って聞いたとき)
・卓球も運動ももう出来ない
(膝を手術したからだろう・・・運動が無理なら大好きだった将棋をしてみれば?といったら
頭が回らないと言った もしかして薬(不安を和らげる)をのんでいる(飲まされている)の?と聞いたら次男は薄く笑った あの家で今度は次男が病気扱いされているらしかった)
等々・・・
そして
・・・自分にとって大切なのはおばあちゃんだ!
おかあさんは家族じゃない!・・・
と次男は言った
私は次男の目を見つめて
・・・おかあさんは家族じゃないかもしれない
でも 親子であることは永遠に変わらない 次男ちゃんがおばあちゃんを大切に思う気持ちと同じくらい・・いやそれ以上におかあさんは次男ちゃんを大切に思ってる・・・
と話した
そして
・・・次男ちゃん、次男ちゃんはおかあさんが嫌いになっちゃった?・・・
と聞いてみた
次男は
・・・嫌いでも好きでもない 7年もたったからおかあさんに対する気持ちは無(む)だ!無(む)でしかない!・・・
と言った
・・・もう7年もたったから、次男ちゃんは忘れてしまったかもしれないけどおかあさんは次男ちゃんをすっごく可愛がって大事に大事にしてたんだよ・・・
そう言ったら
次男は
・・・そ、それは覚えているよ・・・
と静かにでもちょっと慌てた感じで言った
私は自分がいつも持ち歩いている手帳に
子どもたちの写真を挟み込んでいるのを思い出した
そしてゆっくりと手帳を取り出して
次男に写真を見せた
(長女最後の体育祭~次男との再会5に続く)