日々の想い

子どもたちへの想いや母の日常をつづります

一生分の涙

           

 

 

別居になったときは

長女が5年生 二男が中学1年生 長男が高校1年生だった

 

「強行」

という言葉がぴったりくる出来事は家族の日常を180度変えてしまった

 

たしかに私も慣れ親しんだ場所から

引っ越しをしたことで一時的とはいえ精神的に不安定になり

 

そのことで家族を振り回してしまった

 

でも

あの出来事はそんな私にさらに追い打ちをかけるものだった

 

ただでさえ弱っていた私に

元夫はさらに遠い夫実家に引っ越すことに決めたといった

 

反対する私に

 

それなら自分の実家に行け!と

 

その筋書きはすでに義母と元夫の間で出来ていたようだった

 

・・・精神的に参っている嫁は実家に帰って

家族を混乱させたことを反省して実家で病気を治したらいい

嫁がいたら子どもたちの勉強や生活 息子の仕事が脅かされる・・・

 

私は子どもたちをさらにそんな遠くへ転校させることなんて出来ないと思った

そして自分自身も無理だと思った

必死で抵抗し懇願したが

さらに火に油を注ぐような事態になった

 

彼らの怒りを買い怒らせた

 

別居の計画が着々と進められ

その発表からわずか9日後に子どもたちと子どもたちの荷物

子どもたちが行ってから10日後に社宅を引き払った

 

夏休みの終わりのわずか20日の間の出来事だった

 

 

それからの日々はもう辛い毎日だった

 

あの時一生分の涙を流したと思う

 

涙はあとからあとから流れて

辛い思いは次から次からやってきて

子どもたちに会いたくて会いたくて

 

家族をきちんと元に戻したくて

 

でも何度謝っても

何度話し合おうとしても

ダメだった

 

そして

離婚を言い渡され

切り捨てられた

 

 

このことで

家族って夫婦ってなんだろう

と何度も何度も自分に問いかけた

 

私たち家族はこんなことで壊れてしまう

こんな時に支え合えず話し合えず向き合えない

家族・・・夫婦だったのかと愕然とした

 

今は長男と関係回復し以前よりは冷静に

このことを見つめることが出来るようになった

 

SNSなどを見ていると

私が元主人にされたことや送られてきたメールなどに

そっくりなケースを見かける

 

なぜ家族として向き合っていけないのだろう

何故切り捨てることが出来るのだろう

 

小泉元総理大臣の離婚した奥様の話をネットで見た

 

置いて行かざるを得なかった孝太郎さんや新次郎さんに

一切会えずにいた苦しみの時期に一生分泣いたとあった

 

 

そしてその苦しみがあったから人の痛みや苦しみが深く理解できるようになったと

 

・・・今は会えるようになり

TVでも毎日見かけるから毎日会っているような気がします・・・

 

と話されていた

 

再婚もせず女手ひとつでお腹にいた3男を産み育てた苦労は計り知れない

 

でもとても美しく素敵な女性だった

 

私も何年かしてそんな風に振り返る時に

笑顔で子どもたちと会えるようになっていたい

いや会えるようになる

 

一生分の涙を無駄にはしない

 

そう決意した

 

 

 

 

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